2023/5/11 10:00

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鍵の修理方法や業者、値段などについて解説

鍵の修理方法や業者、値段などについて解説

鍵が急に回らなくなったり、折れてしまったりすることはよくあります。すぐに解決して元通りの生活を送りたいですよね。

そこで鍵が壊れた時の修理方法について解説します。故障の状況ごとに修理方法をご紹介するのはもちろん、注意点や業者に依頼した時の費用などもありますので、ぜひ解決に役立ててください。

賃貸で鍵修理するならまず管理会社へ連絡する

賃貸住宅で鍵が壊れてしまった場合、まずは管理会社へ連絡をしましょう。壊れた原因が貸主側にある場合、費用は貸主が負担します。もし、自分で修理しようとして状況を悪化させてしまうと自己負担になってしまうかもしれません。

管理会社への連絡ができなかったり、すぐに対応できなかったりする場合は後日対応してもらうか、自分で修理するか、業者を呼ぶかになります。その時、管理会社に費用負担の交渉を行った上で修理を行いましょう。そうでないと自己負担になる確率が高くなります。

鍵が使えず、すぐに解決したいけれど管理会社と連絡が取れない場合は、穴開け不要で取り付けられる補助鍵で一時的にロックをかけておきましょう。

自分で鍵修理する時の注意点

自分で鍵修理を行う場合、注意しなければいけないことがあります。もし、守らなければ鍵を壊してしまう可能性もあるので、確認しておきましょう。

鍵穴専用の潤滑剤以外は使わない

鍵穴専用の潤滑剤以外は使わない

現在使用されている鍵の多くは精密な作りをしているため、埃や油汚れが付着すると鍵が回らなくなってしまいます。そのため、クレ5-56などのCRCスプレーは使用しないでください。油分が鍵穴に残り、埃と一体になってしまいます。

鍵穴専用の潤滑剤はサラサラとしたパウダー状になっているため、埃を付着させることがありません。

鍵穴専用の潤滑剤が無ければ、『ドライファストルブ』のような速乾性の強い潤滑剤で代用することもできます。

鍵穴を傷つけるのはNG

鍵穴を傷つけるのはNG

鍵を修理しようと、安全ピンや爪楊枝などを鍵穴に入れ、無理やりゴミなどを掻き出すのはNGです。鍵穴内の部品は壊れてしまい、鍵が使えなくなってしまう可能性があります。

もし、詰まっているものを取り出す場合は、部品を傷つけないように優しく作業するようにしましょう。

細かく分解すると元に戻せなくなる

細かく分解すると元に戻せなくなる

鍵を分解して、細かいところまできれいにする分解洗浄と呼ばれる修理方法があります。普通の修理では落としきれない汚れもきれいにできるので、直る確率が高いです。

その分解洗浄を知識が無い状態で行おうとすると、部品の損失や元に戻せなくなるなどのトラブルが発生してしまいます。

鍵を内筒から取り出す前なら大丈夫ですが、それ以上やると危険なので分解しない方が得策です。

鍵が壊れた状況別の修理方法

ここからは鍵が壊れた状況別に修理方法を解説します。当てはまるものの修理方法を試してみてください。

鍵がささらない時の修理方法

鍵が全くささらなかったり、途中までしかささらなかったりする場合は、

  • 鍵を間違えている
  • 異物が詰まっている

可能性が高いです。

鍵を間違えている

複数の鍵を所有している場合、使おうとしている鍵と開けようとしている鍵が一致していない場合があります。鍵の形状が異なるので、全く鍵穴に入りません。

解決するには使っている鍵を確認し、適した鍵を使うようにしましょう。見分けがつきにくい場合は、キーホルダーやシールなどで区別をするのが良いです。

異物が詰まっている

異物が詰まっている時の修理方法

子供が鍵を開けようと爪楊枝などを入れるなどした時に起こりやすいトラブルです。解決するには異物を取り出す必要があります。

小さいものであれば、安全ピンを使って掻き出すようにすれば取ることが可能です。また、鍵が開いていれば、鍵穴を取り外し、後ろ側から異物を除去することもできます。

完全に奥に入り込んでいたり、隙間なく詰まっていたりする場合は取り出すのが難しいので、鍵を外すか業者に依頼しましょう。

鍵が回らない・かたい時の修理方法

鍵をさしても回らない、かたくて回りづらいという場合、

  • ドアがずれている
  • 鍵を間違えている
  • 鍵が曲がっている
  • 鍵が摩耗している
  • 鍵にゴミが入っている
  • 潤滑が悪くなっている

ことが考えられます。

ドアがずれている

風などの影響でドアがずれていると、デッドボルト(鍵を回すと動く部分)が壁などに当たって動かなくなり、鍵が回らなくなります。

ドアを引いたり、押したりした状態で鍵を回してみましょう。そこまで風が強くない日でも影響している可能性があります。

鍵を間違えている

鍵の形状が一緒なら鍵穴にはささりますが、段差などが違うので回りません。複数鍵を持っているなら違う鍵を使っているかもしれないですし、隣の家の鍵穴にさしている可能性もあります。

一度鍵や表札を見て、本当に合っているのか確認しましょう。

鍵が曲がっている

鍵が曲がっている時の修理方法

鍵が少しだけ曲がっていると、鍵穴はささるけど回らないということが起こります。わずかな曲がりでも鍵がかたくなって回りにくくなります。

解決方法はスペアキーを使うことです。曲がっていないスペアキーを使えば、通常通り鍵が回ります。曲がった鍵でも鍵屋さんで複製できたり、メーカーに発注することができたりするので、早めに対処しましょう。

ペンチで無理やりまっすぐにしようとすると、鍵が折れてしまう可能性もあるので、スペアキーが1本も無い状態で行うのは避けてください。

鍵が摩耗している

鍵が摩耗している時の修理方法

何度も使っている内に鍵が摩耗して、段差が鍵穴と一致しなくなることもあります。特に、複製した鍵は削れやすいので、摩耗が起こりやすいです。

鍵は合っているのに回らない場合は、スペアキーを使ってみてください。それで回った場合はキーに原因があるので、新しいスペアキーを作るなどしましょう。

鍵穴にゴミが詰まっている

鍵穴にゴミが詰まっている時の修理方法

鍵穴には埃や砂がどうしても入ってしまいます。それが長年蓄積されると、鍵と鍵穴が一致しない状態になり、鍵が回らなくなるのです。

まずは鍵穴の異物を掃除機や自転車の空気入れ、エアダスターなどを使って取り除きます。これで鍵が回るかどうか試してみてください。ダメな場合は、パーツクリーナーを軽く鍵穴に吹きかけて油汚れを落とします。この時、ドアに付かないよう、しっかりと養生してください。

鍵穴の潤滑が悪くなっている

鍵穴の潤滑が悪くなっている時の修理方法

鍵穴を掃除しても解決できない場合は、鍵穴の潤滑が悪くなっている可能性があります。解決するには鍵穴専用の潤滑剤を使いましょう。

鍵穴に潤滑剤を0.5秒くらいプッシュします。その後、鍵を抜き差しし、鍵が回るかどうか試してみてください。

潤滑剤が無い場合は、2Bくらいの鉛筆で鍵をなぞり、黒鉛が付着した状態で鍵穴に入れます。黒鉛が潤滑剤の代わりとなって滑りを良くしてくれます。

鍵が抜けない時の修理方法

鍵が抜けなくなった場合、

  • 違う鍵をさしている
  • 鍵穴にゴミが詰まっている
  • 潤滑が悪くなっている
  • 鍵や鍵穴が劣化している

可能性があります。

違う鍵をさしている

種類が一緒で、段差が違う鍵をさしてしまうと、鍵と鍵穴が引っかかって抜けなくなることがあります。解決方法は部品を噛み合わせることです。

鍵を上下左右に揺らしながら徐々に鍵を抜いていきます。この時、力尽くで抜こうとすると鍵が壊れてしまうので、優しく噛み合わせるように抜いてください。

鍵穴にゴミが詰まっている

鍵穴にゴミが詰まっている時の修理方法

鍵穴にゴミが詰まっていると部品の嚙み合わせが悪くなり、鍵が抜けなくなることがあります。

鍵の上から掃除機やエアダスターなどを当て、鍵穴のゴミを取り除いてください。その後、上下左右に鍵を揺らしながら鍵を抜きましょう。

潤滑が悪くなっている

鍵穴の潤滑が悪くなっている時の修理方法

鍵の潤滑が悪くなると、鍵を抜くときの滑りが悪くなり、鍵が抜けなくなることがあります。

鍵穴専用の潤滑剤をささっている鍵の隙間から少し注入し、抜けるかどうか試してみてください。

鍵が曲がった時の修理方法

鍵が曲がった時の修理方法

鍵が曲がってしまった時はスペアキーを使って解決しましょう。まっすぐの鍵を使えば、鍵がささらない、回らないといったトラブルは回避できます。

曲がった鍵から複製してくれる鍵屋さんもいますし、鍵番号が分かっていればメーカーに発注することもできるので、曲がった鍵しか手元になくても安心です。

まっすぐにしようと、ペンチなどで鍵を曲げるのはなるべく避けてください。曲がっている部分が脆くなっていて、折れてしまう可能性があります。また、いびつな形になってしまうと鍵が抜けなくなるなどのトラブルも発生するので、スペアキー作成にしておきましょう。

鍵が折れた時の修理方法

鍵が折れてしまった時の解決方法は、折れ具合によって異なります。

  • スペアキーを作る
  • ペンチで取り出す
  • ピンバイスで取り出す
  • 鍵を外して取り出す

可能性があります。

スペアキーを作る

鍵穴に入っていない状態で鍵が折れた場合、スペアキーを使えば解決できます。折れた鍵からスペアキーを作ってくれる鍵屋さんもあるので、電話などで問い合わせてみましょう。

鍵番号から発注することもできるので、1~2週間ほど待てるならメーカーへ合鍵作成を依頼するのもありです。

ペンチで取り出す

ペンチで取り出す

鍵穴から少し出た状態で鍵が折れたならペンチを使って取り出しましょう。持ち手の部分で折れた場合は、ペンチで鍵を掴んだまま回せば、鍵を開けたり閉めたりすることができます。

スペアキーが用意できるなら、無理に回さず、鍵穴から取り除くようにしてください。

爪や安全ピンで取り出す

爪や安全ピンで取り出す

少し手前に出せばペンチで取り出せるような場所で鍵が折れてしまった場合、爪やピンなどを使って少し取り出せば解決できます。

1折れた鍵に爪が引っかかる部分を探して、鍵を引き抜きます。少しでも出せたら、ペンチで鍵を抜いてください。

2爪で取れない場合は、安全ピンの先端を鍵の引っかかる部分に当てて引き出します。先端が細い場合は、鍵穴に入れて取り出すことにも挑戦しましょう。

ピンバイスで取り出す

鍵が鍵穴から出ていない状態で折れてしまった場合、ピンバイスを使って取り出す方法があります。ピンバイスで鍵の中心をさして引き抜くというやり方です。

折れた鍵の中心部分にピンバイスの先端を当て、回転させて鍵にさします。ささったらゆっくり手前に引き抜き、鍵穴から出たらペンチで引き抜きます。

ピンバイスで鍵穴内のパーツを傷つけないよう注意してください。

鍵穴を外して取り出す

鍵穴を外して取り出す

鍵が開いている状態なら、鍵穴を玄関から外して、折れた鍵を取り出すことができます。

鍵穴を外したら、鍵穴の後ろ側から安全ピンを入れて、折れた鍵を押し込みます。折れた鍵を取り出したら、鍵穴を元に戻して修理完了です。

ドアから鍵を外す方法は別のページで紹介していますので、そちらもチェックしてみてください。

鍵の持ち手やカバーが壊れた時の修理方法

鍵の持ち手やカバーが壊れた時の修理方法

オートロック付きのマンションなどでは、持ち手部分にカバーが付いている鍵を使っています。そのカバーが割れるなどして壊れた場合は、新しいカバーを購入することで修理可能です。

MIWAの場合、カバーは500~1,000円くらいで販売しています。ドライバー1本で簡単に修理できるので、ぜひやってみてください。

鍵に接着剤を詰められるいたずらをされた時の修理方法

鍵に接着剤を詰められるいたずらをされた時の修理方法

鍵穴に接着剤などの異物を入れられるといったいたずらを受けた場合、まずは警察に連絡をしましょう。被害届を提出して二度といたずらされないようにします。

その後、接着剤を剥がす液などを使ったり、鍵屋さんに連絡したり、鍵交換をしたりして、原状復帰をしてください。

犯人が捕まっていなければ、再度犯行に及ぶこともあるので、防犯カメラを設置するなどしていち早く逮捕できるようにしましょう。

鍵修理で直らなければ鍵交換が必要

もし、鍵修理を行っても直らない場合は鍵を交換する必要があります。ささらない、回らないなどのトラブルならシリンダーのみの交換で解決できることが多いです。

ただ、鍵が空転する、サムターンが回らないなどのトラブルの場合は、シリンダーだけでなく、錠前全体を交換しなくてはいけません。

どこが壊れているのか分からない場合は、鍵屋さんに相談するか、錠前全体を交換してしまうかしましょう。

自分で鍵修理しても直らなかった時は鍵屋さんへ

自分で鍵修理をやってみたけど直らなかった場合は鍵屋さんを利用するのが良いです。鍵屋さんならより細かい修理や部品交換、原因の究明などを行ってくれます。

もし、修理で直らない場合はその場で鍵交換を行ってくれるので、その日の内に鍵を使える状態にすることも可能です。

鍵屋さんが行う鍵修理

鍵屋さんが鍵修理を行うなら、どのようなことをするのかご紹介します。

異物除去

鍵が折れたり、接着剤などの異物が鍵穴に入ってしまったりした時に行う修理です。

鍵や木などが入ってしまった場合は、鍵屋さんが持っている工具を使って取り出します。小さいものなら比較的簡単に取り出せますが、鍵穴の奥の方で隙間なく詰まってしまうと技術や時間が必要です。

接着剤は溶剤を使ったり、掻き出したりして除去しますが、故障して直らないこともあるので、交換にて対応することもあります。

分解洗浄

分解洗浄

埃や油汚れなどが原因で鍵が回らなくなった・かたい時に行う修理方法です。ドアからシリンダーを外し、細かく分解してからパーツクリーナーを吹きかけて洗浄します。

ドアにシリンダーがついたままだと、錠前全体の潤滑を落としてしまったり、塗装が剥げてしまったりするので、取り外しが必要です。

分解することで細かい部品の隙間まで洗浄できますが、分解や組立ての知識が必要なため、鍵屋さんに任せた方が良い作業となっています。

部品交換

部品交換

シリンダーなどで破損している部品を交換する修理方法です。一部の部品が壊れると動きが悪くなったり、まったく動かなくなったりしてしまいます。

部品の一部だと購入するのが難しかったり、どこを直せばよいのか分からなかったりしますので、鍵屋さんに任せるのが良いです。

安価ですぐに対応してくれることが多いので、部品が壊れていると思ったら鍵屋さんへ依頼しましょう。

鍵開け・鍵交換

鍵穴がさびていたり、異物を取り除いても直らなかったりする時などは、鍵を開けて交換することが多いです。

鍵穴を壊したり、迂回して開けたりするので、鍵穴が壊れていても開けることはできます。交換すれば新しい鍵になるので、回らないなどの不具合が生じることもほぼありません。

もちろん、鍵開けだけ、鍵交換だけといった対応もできますので、費用などを考えて依頼をしましょう。

鍵修理にかかる費用

自分で鍵修理を行う場合、1,000円くらいで解決できます。鍵穴専用の潤滑剤やピンバイスなどは1,000円しないくらいで購入可能です。

鍵屋さんに依頼するとしたら、簡単な作業で6,000~10,000円くらいになることが多いです。一部部品の交換や分解洗浄などを行うとこれくらいの費用になります。

交換する部品が多かったり、故障が激しかったり、難しい作業が発生したりすると費用がさらに高くなるので、見積もりをもらってから判断しましょう。

車や原付・バイクの鍵を修理する方法

車や原付・バイクの鍵を修理する方法

家以外にも車や原付・バイクの鍵が回らなくなるなどのトラブルが発生します。その際も家の鍵と同じような方法で修理すれば直ることが多いです。

ただ、シリンダーを取り外すのが難しいので、異物が詰まった際はディーラーやバイク屋さん、鍵屋さんなどへ連絡すると早く解決できます。

交換が必要な場合は、自分で行うのは難しいので、ディーラーやバイク屋さんに相談しましょう。

壊れた鍵の修理もレスキューインフォまで

家の鍵が回らない、ささらないなどの故障ならレスキューインフォが解決します!

修理はもちろん、鍵開けや鍵交換も可能ですので、安心してご依頼ください。

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