玄関にオートロックを後付けして鍵の施錠を自動化する方法を解説
オートロックの鍵は、時間がない時に自動で鍵が閉まるので非常に便利です。そんなオートロックの鍵を玄関に後付けする方法を解説します。
どんな方法で後付けするのか、後付けできる鍵の種類、賃貸でもオートロックにできるのかなど様々なことを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
玄関にオートロックを後付けするメリット
玄関にオートロックを後付けするメリットをご紹介します。
メリットを享受したいと思えたら、オートロックの後付けをしましょう。
オートロックなので鍵をかけなくてもよい
オートロックは自動で鍵が施錠されるので、出かける時や帰宅した時に鍵をかける必要がありません。
鍵をかけていない場所からの侵入被害が多くなっているため、オートロックにしておけば鍵のかけ忘れがなくなるので、防犯対策にも有効です。
また、忙しい時に鍵をかける必要がないので、時間短縮やストレスフリーなどの効果もあります。
鍵を持たなくてもよくなる
後付けできるオートロックの多くが、スマホや暗証番号などで解錠できる製品です。そのため、鍵を持ち歩く必要がなく、紛失などのトラブルに遭う確率を下げることができます。
また、第三者に鍵を見られて、合鍵を作成されるリスクも減らすことができるので、防犯性の強化につながります。
ただ、故障などでキーを使わなくてはいけない時もあるので、誰かに鍵を預けるなどして対策をしておきましょう。
玄関にオートロックの鍵を後付けする方法
玄関にオートロックの鍵を後付けする方法を主に4つあります。ドアをまるごとリフォームしなくても後付けできますので、ご安心ください。
オートロック機能のある鍵を追加して後付けする
一つ目は、玄関ドアにオートロック機能のある鍵を新しく後付けする方法です。鍵が1つ増えて防犯性が高まります。また、取り付けられる鍵の種類も豊富で、お好きな製品を選ぶことも可能です。
しかし、玄関ドアに穴を開ける必要があるため、賃貸などには使えません。また、鍵が増えるので、玄関ドアの見栄えが悪くなってしまうのもデメリットです。
既存の鍵穴を利用してオートロックの鍵を後付けする
二つ目は既存の鍵を外して、その鍵穴にオートロックの鍵を後付けする方法です。既存の鍵穴を利用するので、難しい作業を行う必要はありません。
しかし、今付いている鍵やドアノブの種類によっては取り付けられないことがあります。また、製品も限られるので、気に入ったものが導入できないこともデメリットです。
シリンダーに被せてオートロックの鍵を後付けする
三つ目は、今ある鍵の上にオートロックの鍵を被せて後付けする方法です。今ある鍵を残しつつ、オートロック機能を付けられるので、ドアに穴を開けたり、鍵を外したりする必要はありません。万が一の時は、鍵をさして解錠することも可能です。
ただ、取り付けられる製品が限られる他、鍵やドアノブの種類によって後付けできないなどの問題もあります。
サムターンに後付けしてオートロックにする
四つ目はサムターンにオートロックの鍵を後付けする方法です。玄関ドアの外側ではなく、内側に取り付けるので、外観を損なうことはありません。また、取り付けも両面テープで貼るだけの製品もあるので、取り付けが簡単です。
サムターンの種類や大きさによってオートロックの鍵が後付けできないことがあります。また、両面テープの粘着力の問題で落下してしまうという点もデメリットです。
玄関に後付けできるオートロックの鍵の種類
玄関ドアに後付けできるオートロックの鍵の種類は
の3種類に分類されます。それぞれどのような鍵なのか確認しましょう。
電子錠でオートロック化
電子錠は、電池などで動く鍵のことです。暗証番号やICカードなど様々な方法で解錠することができます。
玄関ドアに穴を開ける、既存の鍵穴を利用する、鍵穴に被せるなど様々な方法での取り付けが可能です。中には、配線工事が必要な電子錠もあります。
スマートロックでオートロック化
スマートロックは電子錠の1種で、スマートフォンを利用して開錠できる鍵のことです。アプリを使った解錠はもちろん、近づくだけで解錠するスマートロックもあります。製品によっては、電子錠と同じように暗証番号やICカードで開けることも可能です。
新たに追加する方法はもちろん、サムターンに取り付けるだけのものもあるので、多様な取り付け方法から製品を選ぶことができます。
ボタン式の鍵でオートロック化
電源を使わず暗証番号で解錠するタイプの鍵です。駅や公共施設でよく見かけます。
電源を使わないので、電池や配線工事などは不要です。そのため、電池切れなどの心配はありません。
基本的に玄関ドアに穴を開けて後付けするため、賃貸などで使うのは難しいと思います。
また、サイズが比較的大きいので、外観を損ねてしまうのもデメリットです。
玄関にオートロックの鍵を後付けする時の注意点
気に入った製品を購入して取り付けようとすると失敗してしまうかもしれません。せっかくのお金も苦労も水の泡になってしまいます。
そうならないためにも、玄関ドアにオートロックの鍵を後付けする時の注意点を覚えてきましょう。
サイズや種類か確認する
製品を購入する前に、玄関ドアに後付けできるかどうか確認してください。特に、鍵穴を利用したり、サムターンを利用したりして後付けする製品の場合は重要です。
例えば、Qrio Lockだと筒状のドアノブや四角いサムターンなどには取り付けられません。
サムターンやシリンダーのサイズ、鍵にある刻印などを製品の仕様と合わせて確認しましょう。
ドアの種類に注意する
開き戸か引き戸かどうかもオートロックの鍵の後付けには重要です。多くの製品が開き戸での仕様を想定しているため、引き戸に転用することができません。引き戸の場合は引き戸専用のオートロックの鍵を購入する必要があります。
また、ドアのメーカーによっても対応していない製品があるので注意してください。
穴開けが必要かどうか確認する
オートロックの鍵の中には、穴を新しく開けないと取り付けられない製品があります。
意外と穴開けをしないと取り付けられない製品が多いので、購入する前にしっかりと確認しましょう。
仮に、穴開けが必要になると、穴を開ける場所の計測からドリルでの穴開けまで行わなければいけないので、結構な手間になります。
自分で取り付けられるか確認する
ドライバー1本で取り付けられる製品があれば、ドリルが必要になる製品、配線工事が必要な製品まで様々あります。業者に取り付けてもらう必要のある製品は、工事費用が含まれているかどうかも確認して購入してください。
既存のシリンダーを利用して後付けする製品は基本的に自分で取り付けることができると思います。
落下しないようにする
両面テープで後付けするタイプは落下しやすいので注意が必要です。きれいに貼り付けないと、ほこりなどが入ってしまい、粘着力の低下につながります。
しっかり貼り付けたとしても年数が経つごとに粘着力が弱ってしまうので、メンテナンスなどを怠らないようにしましょう。
賃貸なら事前に許可を取る
賃貸住宅だと貸主の許可なく鍵を交換することは禁止されています。そのため、オートロックの鍵を後付けする際は、事前に許可をもらってから行いましょう。
サムターンに両面テープで取り付ける対応の鍵なら、工事不要で見た目も変わらないので許可をもらわなくても取り付けることができます。ただ、契約にもよるので、契約書をよく読んだり、話を聞いてみたりしましょう。
玄関にオートロックの鍵を後付けする時の費用
玄関にオートロックの鍵を後付けする時の費用を、製品本体価格のみでご紹介します。ドアに穴を開けるタイプは別途費用がかかりますので、業者へお問い合わせください。
種類ごとに費用相場を並べてみると以下のようになります。
ドアに穴を開けるタイプ | 3~10万円以上 |
既存の鍵穴を利用するタイプ | 4~6万円以上 |
鍵穴に被せるタイプ | 4~6万円以上 |
サムターンに取り付けるタイプ | 2~5万円以上 |
工事費用などを考えると、既存の鍵を活用するタイプがお得です。
一戸建てにおすすめの後付けできるオートロックの鍵
一戸建てにおすすめの後付けできるオートロックの鍵をご紹介します。
今回は、穴を開けて取り付けるタイプと鍵穴に被せるタイプをご紹介しますが、違うタイプだと思ったら賃貸におすすめの後付けできるオートロックの鍵をご覧ください。
EPIC ES-F500D/H
EPIC社の開発したスマートロックで、穴を開けて取り付けるタイプです。
暗証番号からICカード、スマートフォンなど多種多様な方法で解錠することができます。また、Bluetooth搭載なので、近づくだけで鍵を開けることも可能です。
電池稼働なので、配線工事の必要はなく、ドリルでの穴開けができれば自分で取り付けることもできます。EPIC ES-F500Dが開き戸用でEPIC ES-F500Hが引き戸用です。
株式会社シーズンテック シリンダーICロック3
シリンダーICロック3は既存のシリンダーに被せるだけでオートロックにできるタイプの電子錠です。交通系ICカードやおサイフケータイをかざすと解錠できます。
既存の鍵穴を残すことも、鍵穴を隠してイタズラ防止状態にすることも可能です。
電池切れの際にはメロディーで知らせてくれ、外からの給電もできるので、万が一の時にも安心して使えます。
賃貸におすすめの後付けできるオートロックの鍵
賃貸住宅でオートロックの鍵を後付けするのにおすすめの製品をご紹介します。今回はサムターンに取り付けるタイプをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
SADIOT LOCK
老舗鍵メーカーのユーシン・ショウワが開発したスマートロックです。サムターンに両面テープで取り付けるので、穴を開ける必要はありません。
オートロックは5秒刻みで設定ができ、好きな時間で鍵をかけることができます。
また、Apple Wacthや専用のボタンキーで解錠することもできるので、スマホを持っていない人にも優しい設計となっています。
Qrio Lock
スマートロックの中でも有名で多くの方に利用されているQrio Lock。スマホのアプリを利用して解錠することができます。スマホを持っているだけでも解錠することができるので、買い物などの際に便利です。
ドアの開閉を検知してすぐに施錠してくれるので、オートロックがかかるまでの時間を待つ必要はありません。
サムターンに両面テープで取り付けるだけなので、賃貸住宅に向いています。もちろん、一戸建てやマンションでも使用可能です。
オートロックの鍵を後付けした後の注意点
施錠から解放されるオートロックですが、気を付けないといけない点があります。最悪の場合、家に入れなくなってしまうので、注意点を守りましょう。
電池切れには注意する
電池で稼働するタイプの製品では、電池切れに注意してください。電池が切れると、鍵が開かなくなり、家に入れなくなってしまいます。
大体1年くらいで電池を消耗しますので、年に1回くらいで交換を行いましょう。
製品の中には電池切れを知らせる点滅やメロディーがあるので、それを頼りにしても大丈夫です。
締め出されない状態にする
オートロックで怖いのが締め出しです。ちょっとした会話のために外に出る、子どもがドアを閉めてしまうなどが原因で閉め出されることがあります。
一時的にオートロックを停止する機能を使用したり、いつでもICカードやスマートフォンを持ち歩いたりして、締め出されないようにしましょう。
緊急時に対応してくれる番号をメモしておく
スマートロックの中には、緊急時に鍵開けや修理を行ってくれる製品もあります。万が一に備えて鍵を開けてくれる業者の番号や製品番号などをメモしておきましょう。
もし、保証サービスがない場合は、大家さんや管理会社、家族、鍵屋さんなどの連絡先をメモして、いつでも連絡できるようにすると良いです。