玄関のスマートキーのリレーアタックで空き巣に遭うかなど解説
車の窃盗手段として知られるリレーアタック。玄関の鍵がスマートキーだった場合、リレーアタックによる空き巣被害にあってしまうのでしょうか。
今回は玄関のスマートキーがリレーアタックに遭うかどうか解説します。また、車のスマートキーを玄関に置く危険性や対策についても解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
リレーアタックのやり方
リレーアタックは、スマートキーから発せられる微弱な電波を特殊な機械で増幅させ、キーから離れた場所にある車を盗む手口です。
やり方としては、一人が車の近くからリクエスト信号を送信、その信号を増幅させたもう一人がスマートキーへ近づきリクエスト信号を送信。スマートキーから返ってきた信号を機械で増幅させてもう一人へ渡し、車の鍵を開けます。
リレーアタックができる距離
リレーアタックができる距離は大体10mほどと言われています。しかし、人数や機械を増やせば、中継点が増えるのでいくらでも距離を延ばすことが可能です。おそらく、100m以上でも被害に遭うことも考えられます。
玄関のスマートキーはリレーアタックには遭わない
では、玄関のスマートキーはリレーアタックに遭うのでしょうか?
結論、リレーアタックの被害には遭いません。玄関のスマートキーを開発しているYKK APとLIXILがリレーアタックの被害が発生していないと回答しています。
なぜ、リレーアタックの被害に遭わないのか解説します。
YKK APの場合
YKK APのスマートキーはドアやリモコンのボタンを押さないと電波を発しません。持ち歩いている時や家に置いてある時は電波を発しないので、リレーアタックの被害には遭いません。
電波が反応する3m以内に鍵が置いてあっても置き忘れ防止機能が働きます。置き忘れ防止機能が働いている時は、外からボタンを押しても施錠・解錠ができません。
電波を発している状態で室内に鍵が置いてあっても、置き忘れ防止機能があるおかげで、リレーアタックの被害を防ぐことができます。
なお、誤作動などによる解錠を防ぐため、3m以上離れた場所に鍵を保管してください。
LIXILの場合
LIXILのスマートキーは、ボタンを押さないと電波を発しないシステムを採用しています。ボタンを押さない限り、家の中に置いておいたり、持ち歩いたりしていてもリレーアタックには遭いません。
また、電波を拾われても途中で切れることもリレーアタックの被害を防げる要因です。
スマートフォンで開ける場合も、アメリカの通信規格であるAES暗号方式を採用しているので、ハッキングなどによる不正解錠も防ぐことができます。
誤作動が起こるかもしれないので、玄関からなるべく離れた場所で鍵を保管してください。
玄関に車のスマートキーを置くと危険
YKK APやLIXILの鍵は玄関の近くに置いていてもリレーアタックの被害には遭いません。しかし、車の鍵は常に電波を発しているため、玄関などに置いておくとリレーアタックの被害に遭う可能性が高いです。
家の中と車に近い場所が玄関なので、そこに置いておくと窃盗犯の喜ぶ状況になってしまいます。リビングなどにおいても、車から離れていなければリレーアタックに遭ってしまいます。
リレーアタックを防ぐにはしっかりと対策を講じる必要がありますので、次に紹介する方法を試してみてください。
簡単にできる玄関のリレーアタック対策
リレーアタックに遭わないための対策をご紹介します。車はもちろん、家のスマートキーでも行うと安心です。
アルミ缶ケースに入れる
アルミ缶は電波を遮断する力を持っていますので、スマートキーをアルミ缶に入れて保管しましょう。
玄関に置いてあっても電波が遮断されるので、電波を増幅することができません。
専用のものでなく、クッキーなどお菓子が入っていたものなどを使っても大丈夫です。
アルミホイルで巻く
外出先でもリレーアタックを防ぎたい方は、スマートキーにアルミホイルを巻きましょう。
アルミホイルも電波を遮断する力があるので、リレーアタックを防ぐことができます。
実際に巻いてみて、車を解錠できるかどうか試してみましょう。反応しなければ、その厚さで大丈夫です。
電波を遮断するキーケースに入れる
アルミホイルでは不格好なので、電波を遮断するキーケースに入れて持ち歩くのも良いです。
それぞれのスマートキーに対応したキーケースが販売されているので、それを購入しましょう。デザインなども様々ありますので、お好みのものを選ぶと良いです。
節電モードにする
メーカーによってはスマートキーに節電モードを搭載しています。節電モードにすれば、電波の発信を止めることができ、電池の消耗を抑えることが可能です。
トヨタのスマートキーだと、施錠ボタンを押しながら解錠ボタンを2回押します。
不正解錠も電池の消耗も抑えられる一石二鳥の機能なので、車から降りた時は毎回節電モードにしましょう。