車の鍵をインロックした時の開け方を解説
車の鍵が急に開かなくなったり、インロックしてしまったりしてお困りではありませんか?そんな時に使える車の開け方について解説します。
インロックや紛失など状況別に車の鍵を開ける方法を解説していますので、あなたが困っている状況を参考にして、車の鍵を開けてください。
目次
車の鍵が開かない時の状況
まず、どのような状況で車の鍵が開かないのか確認します。状況によって鍵を開ける方法や解決方法が異なりますので、適したものを選んでください。
手元に鍵があるのに鍵が開かない
手元にスマートキーなどの鍵があるのに開かないという状況です。ボタンを押しても反応しない、ドアノブを引いても鍵が開かない、鍵をさしても回らないなどの時に解決できる方法を解説します。
車の中に鍵があるのに鍵が開かない(インロック)
車の中に鍵があるけれど、車のボタンを押しても反応しなかったり、開けることができなかったりする状況です。
この場合は、スマートキーの電波が弱くなっており、車が反応する範囲まで届いていないことが原因として考えられます。
車の外側や内側から鍵を開ける方法、命に関わる一刻を争う状況での解決方法もあるので、そちらを試してみてください。
鍵をなくした
車の鍵を紛失してしまった場合です。鍵を開けられたとしても、エンジンをかけることができないので運転することはできません。
鍵を開けるのはもちろん、鍵を作って車を動かすことも検討する必要があります。その解決方法もご紹介していますので、ぜひ行ってみてください。
手元に鍵があるのに鍵が開かない時の対処法
手元に鍵があるのに開かない場合、比較的簡単に解決することができます。電池を交換するのが早いですが、それが難しい場合はメカニカルキーを使って解決しましょう。
車の鍵の電池を交換する
リモコンやボタンが反応しない場合はスマートキーの電池が切れている可能性が高いです。ボタン式の電池を購入して、スマートキーの電池を交換しましょう。
ニッサンのインテリジェントキーを例にご紹介します。それ以外のメーカーも基本的なやり方は一緒ですので、参考にしてみてください。
インテリジェントキーの電池交換方法
1インテリジェントキーに付いているつまみを動かしながら、鍵を抜きます。
2インテリジェントキーを抜くとくぼみがあるので、鍵やマイナスドライバーを使って開けます。キズを付けないように布を当てると良いです。
3開けた後、電池を交換して元に戻せば完了です。
これでも鍵が開かない場合はバッテリー切れなどを起こしている可能性があるので、メカニカルキーを使ったやり方で鍵を開けてみてください。
メカニカルキーを使う
スマートキーに付いているつまみを動かしながら鍵を抜きます。その鍵を運転席の鍵穴にさして鍵を開ける方法です。
鍵穴が見つからない場合は、ドアノブの裏やドアノブの横のカバーを動かしてみてください。
メカニカルキーを使うと盗難防止アラームが作動し、クラクションが鳴り響きます。それを解消するにはエンジンをかける必要があるので、エンジンのかけ方も解説します。
ツイストノブの場合のエンジンのかけ方
ツマミを回してエンジンをかけるツイストノブの場合、ツイストノブについているカバーを外してください。
カバーを外した場所が鍵穴となっているので、そこにメカニカルキーを差し込んで回転させるとエンジンが始動します。
鍵が回らない場合は、鍵穴にスマートキーを近づけて回してみてください。
プッシュスタートのエンジンのかけ方
ボタンを押してエンジンを始動させるプッシュスタートの場合、スマートキーをボタンに近づけてください。その状態でボタンを押すとエンジンがかかります。
かからない場合は、ブレーキを強く踏んだ状態で再度試してみてください。
スペアキーを使う
鍵穴に鍵をさしても回らない場合は、鍵か鍵穴が消耗している可能性があります。ひとまず、スペアキーを使って車の鍵を開けてください。
それでも開かない場合は、鍵穴用の潤滑剤などを利用します。それも難しい場合は鍵屋さんやロードサービスなどに鍵を開けてもらいましょう。
車の中に鍵があるのに鍵が開かない時(インロック)の対処法
次は車の中に鍵があるのに開かない、いわゆるインロックした時の対処法を解説します。子どもを車の中に閉じ込めてしまった場合、命の危険性があれば、119番に連絡をし、レスキュー隊を呼んでください。
それ以外の場合は、自分で開けるか業者を呼ぶかになります。
スペアキーを使う
スペアキーがあれば、その鍵を使って車の鍵を開けることができます。家の近くでインロックしてしまった場合、一旦取りに帰るという選択を取るのが良いです。
長期旅行などの時にインロックしてしまった場合、車を使わないのならスペアキーを送ってもらうという手段もあります。
ハンガーで開ける
ドアに隙間を作って内側から鍵を開ける方法です。ドアを無理に開けるため、歪みや傷が発生する可能性があります。
また、一部の車種ではドアノブを動かすことで解錠できるものもありますが、防犯上の観点から外側からドアノブを引いても動かないことがあります。その場合は、業者を呼んでピッキングをしてもらってください。
1針金でできたハンガーをフックの部分以外まっすぐにします。
2トイレのスッポンやヘラなどを使ってドアに少し隙間を作ります。そこにエアウェッジを挟み、空気を送り込みます。
3隙間からハンガーを入れ、フックの部分で鍵を開けます。うまく引っかからない場合はフックを小さくするなどの工夫を行いましょう。
紐を使う
ハンガーの代わりに紐を使って鍵を開ける方法です。ピンを上下させて鍵をロックするタイプの車に有効ですが、それ以外には使えません。
1一直線になった紐の真ん中あたりに輪を作ります。紐の両端を引っ張ると輪が縮むように作ってください。この時、輪にゆとりを持たせましょう。
2ヘラなどを使ってドアに隙間を作ります。そこから両端は外に出ていて、輪が鍵に向かっているように紐を入れます。
3鍵を操作するピンが輪の中に入ったら、紐の両端を引っ張って締めます。その状態で上に引き上げると鍵が開きます。
テニスボールを使う
テニスボールを使い、鍵穴に圧力をかけて開錠する方法です。古い車の場合有効な方法ですが、新しい車だと対策がされているため開かない可能性があります。
1テニスボールに鍵穴サイズの穴を開けます。ハサミよりもカッターナイフの方が開けやすいです。
2テニスボールを車の鍵穴に当て、思いっきり潰します。うまく圧力が加われば、鍵が開きます。
レスキュー隊を呼ぶ
もし、夏場や冬に子どもを子どもやペットを車に閉じ込めてしまった場合、命の危険性があるのですぐに救出する必要があります。
一刻を争うので、自分で開けようとはせず、すぐに119番通報をして消防や救急を呼びましょう。
到着するまでは車に水をかけるなど、車内の温度を適温にする工夫を行ってください。
ガラスを割る
万が一、救急隊の到着が遅れる場合は、自分で窓を割って解決する方法があります。先端が尖った脱出用のハンマーを使うと簡単に窓ガラスを割ることが可能です。
ない場合はマイナスドライバーなどを窓とドアの隙間には深く挟み、てこの原理で手前に引くと割れることがあります。
いずれも、子どもやペットから離れた場所の窓を割るようにしてください。また、窓ガラスを割ると修理費用がかかるので、その点も考慮しましょう。
鍵屋さんを呼ぶ
インロックした時、車に傷をつけずに解決するなら鍵屋さんがおすすめです。ピッキングによる鍵開けが主になるので、ドアを壊しそうな作業を行うことはあまりしません。
鍵の扱いに慣れているので、比較的早くピッキングによる開錠を行えることもメリットです。車の鍵開けに対応している鍵屋さんを探して依頼してみてください。
ロードサービスを呼ぶ
JAFなどのロードサービスでもインロックの鍵開けを行っています。全国に展開しているので、近くのロードサービス業者が駆けつけてくれるので安心です。
JAF会員の場合、インロック解錠にかかる料金は無料となっています。
鍵をなくした時の対処法
車の鍵をなくして、鍵が開かない場合、鍵を開けるだけでなく鍵を作成する必要があります。インロックとは解決方法が異なるので、押さえておきましょう。
スペアキーを使う
スペアキーを使うことで、鍵開けからエンジン始動まで行うことができます。家の近くの場合、取りに帰ったり、持ってきてもらったりすることでスペアキーを手に入れることが可能です。
旅行先の場合、時間があれば郵送で届けてもらうという手もあります。
鍵屋さんに依頼する
ロードサービスは鍵開けまでしかやっていない所が多いですが、鍵屋さんは鍵開けから鍵作成まで行うことができます。
その際、メカニカルキーの作成だけでなく、イモビライザー登録までできる鍵屋さんに依頼しましょう。そうでないとエンジンを始動することはできません。
鍵がすぐに必要な時や、スペアキーを手に入れることができない時に鍵屋さんは役立ちます。
レッカーを呼ぶ
動かなくなった車をレッカーで移動する方法です。出先で動かなくなった車を駐車場などに移動して、ひとまず難を逃れましょう。
その後はスペアキーを使ったり、鍵屋さんを呼んだり、ディーラーに依頼したりするなど、車を再度動かせる状態にすることが必要です。
ディーラーに連絡をする
鍵屋さんでも対応できない車種の場合、ディーラーに鍵の作成を依頼する必要があります。
鍵番号だけで作成できるのか、実際に車が必要になるのかはディーラーに聞いてみてください。
車の鍵が開かなくなるのを防ぐ方法
今後、車の鍵が開かなくなる事象を防ぐためにどのようなことを行えばよいのでしょうか?その対策方法を解説します。
電池交換をこまめに行う
スマートキーの電池の寿命は1年と言われています。電池を交換してから1年くらい経過した時や、電波の飛ぶ距離が短くなったと感じたら電池交換の合図です。
スペアキーを確保しておく
インロックしてしまったり、車の鍵をなくしてしまったりした時にスペアキーがあれば何事もなく解決できます。
財布やカバンにスペアキーを用意し、万が一の時に備えましょう。インロックが怖い場合は、メカニカルキーのみを複製して持ち歩くと良いです。
子供に鍵を持たせない
インロックしてしまう原因として、子供に鍵を持たせて乗車し、何らかの要因で鍵を閉めてしまうことがあります。
これを防ぐには子どもに鍵を持たせないことが大切です。もし持たせる場合は、メカニカルキーを抜いた状態で渡すと、インロックが起こってもすぐに解決できます。
また、少しの時間でも車から降りる場合は、子供やペットも一緒に車外に下りるようにしてください。
鍵にスマートタグをつけておく
車の鍵を紛失した時、すぐに見つけられるようにするためにスマートタグを取り付けましょう。スマートタグを取り付けることで、鍵がどこにあるのかスマホのアプリで確認することができます。
また、少し距離が離れるとアラームで知らせてくれる機能もあるので、置き忘れ防止にもあります。