2023/10/28 12:00

鍵穴が硬い!鍵が回しにくい!原因や自分で修理する方法をご紹介

鍵穴が硬い!鍵が回しにくい!原因や自分で修理する方法をご紹介

鍵は毎日使うものですから、回りが悪いとイライラしてしまいますよね。

今回は鍵穴が悪くなる原因と修理方法を紹介します。

このコラムを読んでストレスフリーな生活を手に入れましょう。

鍵穴が硬い時の対処法と修理時のNG行為を鍵の専門家が伝授

日々の暮らしに欠かすことのできない「鍵」は、大切な建物や貴重品のセキュリティを守る要。ですが、鍵が入れにくくなったり、鍵穴が硬くなったりするトラブルに突然見舞われることもあるので要注意です。

本ページでは、硬くなった鍵穴を回しやすくする方法や、自分で修理できない場合の解決手段についてご紹介します。また、鍵穴が硬いときにやってはいけない対処方法についても、鍵の専門家である鍵屋のスタッフがご案内します。

硬い鍵穴を自分で回しやすくする方法6選

では、硬くなってしまった鍵穴を自分で回しやすくする方法について、さっそくご紹介します。

①鍵穴のゴミを掃除機やエアダスターで取り除く

①鍵穴のゴミを掃除機やエアダスターで取り除く

鍵穴が硬い原因として、鍵穴内部に砂・ホコリなどのゴミが付着していることが考えられます。屋外に設置されている倉庫や物置・郵便ポストの鍵穴には、砂やホコリが溜まりやすくなります。また、室内に置いている金庫・タンスや戸棚も、長年使っていると同様のトラブルが起こる傾向にあります。

鍵穴部分に掃除機のノズルを近付けて、内部のゴミを取り除きましょう。また、ホームセンターなどで販売されているエアダスターを使うことでも、同様の効果を得ることができます。

②鍵や鍵穴に潤滑スプレーを吹きかける

②鍵や鍵穴に潤滑スプレーを吹きかける

鍵穴のゴミを取り除く作業に合わせて、鍵や鍵穴に潤滑スプレーを吹きかけることもオススメです。ほとんどの鍵の内部には、購入時に多少の潤滑剤が塗布されていますが、長年の使用を経てその効果は下がっていくもの。ホームセンターやネットショップで、鍵用の潤滑スプレーを購入し、鍵の表面と鍵穴内部に吹きかけておきましょう。

市販されている潤滑スプレーの中には、鍵に対して使用できないタイプもあるので注意しましょう。このようなタイプの商品を使うと、鍵穴の中で成分やホコリが固まり、更に鍵が硬くなる恐れがあります。

③歯ブラシで鍵の表面の汚れを取り除く

③歯ブラシで鍵の表面の汚れを取り除く

鍵に付着した汚れが原因で、スムーズな開け閉めができなくなっている可能性があります。ディスクシリンダーキーなどのギザギザした鍵なら鍵山に汚れが溜まっていないか、ディンプルキーなら表面の凹みに汚れが詰まっていないか確認しましょう。

汚れが付着していたら、古くなった歯ブラシや乾いた布を使って、表面の汚れを取り除いていきます。

なお、鍵を濡らすと錆び付きの恐れがあるので、汚れを落とすために水を付けるのではなく、専用のクリーナーを使用するのがオススメ。万が一濡らしてしまった場合には、すぐに乾いた布で水気を拭き取りましょう。

④鍵に鉛筆の黒鉛を付ける

④鍵に鉛筆の黒鉛を付ける

大手鍵メーカーも推奨するのが「鍵に鉛筆の黒鉛を付ける」方法です。鍵穴の硬さを解消するためには潤滑スプレーがオススメですが、それが手元にない場合には鉛筆で代用できるのです。

用意するものは鉛筆のみ。2Bや6Bなど、なるべく黒の濃い鉛筆を選ぶのがコツです。そして、硬くなっている鍵の表面を鉛筆でなぞり、まんべんなく黒鉛を塗り付けます。付着した黒鉛が潤滑剤の役割を果たし、鍵の硬さや滑りの悪さが減るという仕組みですが、潤滑スプレーの代わりの効果を果たしてくれます。

⑤ドアやストライクの位置を動かす

⑤ドアやストライクの位置を動かす

鍵穴が硬くなっている原因は、鍵以外の場所にある場合も考えられます。 「ストライク」とは、デッドボルト(かんぬき)を収納する部分のこと。施錠した時にドアから出てくるデッドボルトがなければ、施錠することができません。ストライクとデッドボルトは同じ高さにあることで鍵が掛かりますが、どちらかの場所がズレ始めると施錠しにくくなります。

自力でドアの高さを調整するのは困難ですが、ストライクは微調整なら自分でもできることがあります。その方法は以下の通りです。

ステップ① ストライクを固定しているネジをドライバーで緩める

ステップ① ストライクを固定しているネジをドライバーで緩める

まず、ストライクを固定するネジを緩めます。ネジを外してしまうと戻すのが面倒なので、少し緩めるくらいにして、ストライクが数センチ程度動かせる程度にしましょう。

ステップ② ストライクの位置を微調整する

ステップ② ストライクの位置を微調整する

固定しているネジが緩まったら、ストライクの位置を調整していきます。ドアのデッドボルトの位置と見比べながら調整することで、デッドボルトとぶつからないストライクの位置を決定します。

なお、ストライクの位置を限界まで調整しても、デッドボルトにぶつかってしまう場合があります。ベストなストライクの位置が微調整できる範囲になさそうな場合には、ドアの穴を拡げるなど大掛かりな作業が必要。この作業には初心者に難しい工程も含まれるので、出張鍵屋に相談すると安心です。

③ネジを再び締めて、ストライクを固定する

③ネジを再び締めて、ストライクを固定する

デッドボルトがストライクに収まる位置に調整できたら、プラスドライバーで再びネジを締めていきます。ストライクをきちんと固定できたら、作業は完了です。作業が終わったら、何度かドアを開錠・施錠してみて、デッドボルトがストライクにぶつかっていないか確認しましょう。

⑥純正の鍵や新しい合鍵に交換する

ここまでの方法でも鍵穴の硬さが解消されなかった場合には、鍵を新しいものに交換してみましょう。購入時に付属していた純正の鍵や、その純正の鍵を手本として作成した合鍵で未使用のものに取り換え、硬くなっている鍵穴に差し込んでみます。

新しい鍵をうまく差し込むことができたら、鍵側に問題があることが分かります。逆に、新しい鍵でも硬いままの場合には、鍵穴や錠前側に原因があると推測されます。ここまでの方法でも解決できなかった場合には、出張鍵屋に相談して解決してもらうのが賢明です。

硬い鍵穴を自分で修理できない場合の対処法

ここまで、硬くなった鍵穴を修理する方法について紹介しました。では、ここで挙げた6つの方法でも鍵を修理できない場合には、どう対処すればよいでしょうか?

出張鍵屋に相談すれば硬い鍵穴の修理やメンテナンスができる

鍵のプロフェッショナルである出張鍵屋は、硬くなった鍵の修理・メンテナンスも多く実施しているため、これまでの経験を元にした作業が可能です。また、鍵の商品や構造の知識も豊富なので、トラブルの原因を究明し、ベストな対応を取ってもらえるでしょう。

レスキューインフォでも、硬くなった鍵の修理・メンテナンスを全国各地で実施中。ご相談は24時間いつでも、フリーダイヤルでお待ちしております。

古くて硬い鍵は出張鍵屋に交換してもらうのがオススメ

錠前メーカーで組織される団体のガイドラインでは、鍵の寿命を10年と定めていて、これを過ぎた鍵は交換することが推奨されています。つまり、硬くなった鍵で設置から10年以上が経過しているものは、交換するべき時期を迎えていると考えるのが正しいのです。

高齢者や子どもがスムーズに開錠・施錠できるよう、軽い力で操作できる鍵も多数販売されています。レスキューインフォでは新しい鍵を多数取り揃えておりますので、いつでもフリーダイヤルでご相談ください。

鍵穴が硬いときにやってはいけない処置

繊細な構造をしている鍵は、修理時に気を付けるべきポイントがいくつかあります。そこで、鍵穴が硬いときにやってはいけない対処法をご紹介します。

無理やり鍵を回そうとする

鍵穴が硬いときに、鍵を無理やり回そうとするのはご法度です。こうすることで、鍵が鍵穴の中で折れてしまうケースが全国各地で発生しています。折れた鍵の端は鋭利なので、指を切ってケガする恐れもあるでしょう。

鍵穴の中で鍵が折れると、取り出すのが非常に困難。シリンダーを取り外して鍵を除去したり、ドリルで錠前ごと破壊したりするケースでは、数十万円の作業費用が掛かることもあるので、過度な力で鍵を回すのは大変危険です。

鍵穴に鍵以外のものを差し込む

鍵穴に鍵以外のものを差し込む

硬くなった鍵穴を何とか回そうとするために、鍵穴に鍵以外のものを差し込む行為も避けるべきです。先の細くなった針金や安全ピン・爪楊枝などは、鍵穴内部に傷を付けたり、折れて取り出せなくなったりするリスクがあります。

どうしても鍵穴の中のゴミを取り除きたいと思ったら、ドライヤーやエアダスター・掃除機などを使用して、ゴミを吹き飛ばすようにしましょう。

鍵用ではない潤滑スプレーを使用する

潤滑スプレーの中には、鍵穴に対応していない商品があるので注意しましょう。鍵穴に対応していない潤滑剤は、鍵穴の内部で粘り気を持ったり、砂やホコリを固めたりする恐れがあります。

そして、短期的には鍵の滑りが良くなることがあっても、数日後に鍵が差し込めなくなるケースが頻発しています。鍵用ではない潤滑スプレーを使用した場合には、鍵屋に頼んで鍵穴をクリーニングしてもらいましょう。

鍵穴が硬くなる原因

ここからは、鍵穴が硬くなるのを予防するために、その原因について確認していきます。

鍵穴の中に砂やゴミが溜まっている

鍵穴の中に砂やホコリなどのゴミが溜まると、鍵がさし込みにくくなったり、回すときに硬さを感じたりする原因になります。特に、屋外にある倉庫・物置・ガレージや、使用頻度の低い勝手口・金庫・ショーケースなどの鍵で、鍵穴内部にゴミが溜まりやすい傾向があります。

解決方法は、上の項目で紹介したように、鍵穴のゴミを掃除機やエアダスターで取り除いたり、潤滑スプレーを使用したりするのがオススメです。

鍵穴の潤滑剤が減っている

購入したばかりの鍵や鍵穴には、潤滑剤が塗布されていますが、長く使用していると潤滑成分が減っていきます。これは、鍵が硬い原因になるだけでなく、鍵の抜き差しがしにくくなる原因にもつながります。

これも先ほどと同様に、鍵穴の中で折れると、取り出せなくなる恐れがあるからです。

潤滑剤が減ったことで鍵が硬い場合には、鍵用の潤滑スプレーを差すか、鉛筆の黒鉛を鍵に塗ることで解決しましょう。

鍵に汚れが付着している

鍵の表面には、知らず知らずのうちに付着した汚れが蓄積しています。鍵の溝や凹みの部分にこびりついた汚れは、鍵が回しにくくなる原因のひとつです。

鍵の表面に付着した汚れは、乾いた布や歯ブラシなどで落とすのがオススメです。また、鍵や鍵穴は水分に弱いので、濡らしてしまった場合にはすぐに水を拭き取ることで、サビ付かないように気を付けましょう。

鍵がすり減っている

鍵を長年使い続けると、鍵穴と多く接触する部分がすり減り、初めて使った時と形が変わっていることがあります。形が変化した鍵は、本物の鍵か否かを鍵穴側が認識しにくくなり、回す際に硬さを感じる原因となります。

特に、合鍵は「真鍮」と呼ばれる金属で製造されていますが、真鍮は表面が摩耗しやすいので注意が必要です。新しい合鍵や純正キーに交換することで、硬さが解消されることがあります。

硬くなった鍵穴を放置しているとどうなる?

鍵穴が硬くても鍵を差し込めないわけではありませんが、そのまま無理に使い続けるのは危険です。最後に、硬い鍵穴を放置していると起こるトラブルについてご紹介します。

鍵が折れたり曲がったりする

鍵が折れたり曲がったりする

鍵穴が硬い状態で鍵を抜き差ししていると、鍵に負担が掛かります。そして、ある日突然鍵がポキっと折れてしまったり、根元から曲がってしまったりすることがあります。

変形した鍵は、もはや鍵穴に差し込むことができません。当然、開錠も施錠もできなくなってしまうので厄介なトラブルです。このような事態に陥る前に、鍵の硬さを解消すべきでしょう。

鍵を回せなくなる

鍵が硬いということは、錠前や鍵に何らかの不調が生じている証拠でもあります。このまま鍵を使っていると、いつか突然回せなくなってしまう日が来るかもしれません。

トラブルが起こったときに「あの時、鍵を修理しておけばよかった!」と思っても後の祭り。もしも鍵の硬さや違和感に気が付いていたら、早目にその原因を解決しておくことが重要です。

鍵穴が硬くてお困りの時はレスキューインフォが駆け付けます

レスキューインフォでは、鍵穴が硬いという段階での、鍵のメンテナンス・修理・調整作業も実施しています。もちろん、新しい鍵への交換も承ります。

鍵のプロを全国各地に派遣し、トラブルごとに最適な対応でサポートいたしますので、いつでもフリーダイヤルでご相談ください!

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