2023/10/27 12:00

鍵がささらない!原因別の解決方法と自分では直せない場合の対処法

鍵がささらない!原因別の解決方法と自分では直せない場合の対処法

鍵穴がささらないと鍵を開けることが出来ず、家に入ることができないですよね。

鍵穴がささらない時の原因はいくつかあります。

本コラムではいくつかの具体例を列挙し、そのパターンごとの解決方法を紹介します。

鍵穴に鍵がささらない時の対処法を原因ごとに解説します

毎日使う鍵は暮らしに欠かせないアイテム。ですが、同じ鍵を長く使っていると「鍵がささらない!」というトラブルが起こることも避けられません。

そこで本ページでは、鍵がささらなくなった原因に応じて、自分でトラブルを解決する方法をご紹介。また、自分ではどうやっても鍵を挿入できない時の対処法や、鍵をさし込めない時にやってはいけないNG行為についてもご案内します。

鍵がささらない時に自分で解決する方法を原因別に紹介

それでは早速、鍵がささらない原因と自分で解決する方法についてご紹介します。

原因① 鍵穴の中に異物が入っている

鍵穴の中に異物が入り込んでいると、鍵が奥までささらなくなります。

屋外にある鍵穴だと砂やホコリなどが入りやすいほか、イタズラでガムやゴミなどを詰められるケースもあるようです。

解決方法:鍵穴の中に息を吹きかける

最も簡単な解決方法として、鍵穴の中に息を吹きかける手段があります。口を近付けるか、ストローなどを使いながら息を吹きかけて、鍵穴の中にある砂やホコリを取り除きましょう。

たったこれだけで鍵穴の中のゴミが取り除かれ、鍵が奥まで差し込めることがあります。

解決方法:掃除機やエアダスターを使う

解決方法:掃除機やエアダスターを使う

それでも鍵穴の中のゴミが取れなかったら、掃除機のノズルを鍵穴に近付けて、ゴミを吸い取る方法があります。

もしくは、精密機器のメンテナンスに用いられるエアダスターも有効でしょう。鍵穴の中にある小さな砂やゴミを吹き飛ばして、鍵がスムーズに差し込めるようになります。

【注意】鍵穴の中に針金やヘアピンを差し込むのは危険

【注意】鍵穴の中に針金やヘアピンを差し込むのは危険

鍵穴の内部にゴミがあるときに、針金や爪楊枝・ヘアピンを差し込もうとする方もいらっしゃるようです。細長いものを差し込んでゴミを掻き出そうと試したくなりますが、かえってゴミを押し込んでしまうリスクがあります。

また、差し込んだ針金や爪楊枝などは、鍵穴の中で折れてしまう可能性もゼロではありません。こうなるとトラブルの被害をかえって大きくしてしまうため、鍵穴の中に鍵以外のものを差し込むのは避けましょう。

原因② 鍵に汚れが付着している

鍵の表面に油やホコリなどの汚れがこびりついていると、鍵が奥までささらなかったり、差し込めても回せなかったりするケースがあります。

このときは、付着している汚れを落とすことで、鍵を差し込めるようになります。

解決方法:乾いた布や歯ブラシで鍵の汚れを取る

解決方法:乾いた布や歯ブラシで鍵の汚れを取る

鍵の表面の汚れを取るためには、乾いた布や古くなった歯ブラシを使うのがオススメです。表面を歯ブラシで軽く磨き、乾いた布で汚れを拭き取ります。鍵山の間やディンプル(鍵の凹み)部分には、特に汚れが溜まりやすいのできれいにしておきましょう。

また、汚れを取るために鍵を濡らしたり、水拭きしたりする方もいらっしゃいます。しかし、これによって鍵の表面が錆び付く恐れがあるのでオススメできません。

解決方法:新しい合鍵に交換する

鍵の汚れがどうしても落ちない場合は、新しい合鍵に交換して対応できます。また、新しい合鍵が奥までさし込めれば、錠前ではなく鍵の方に原因があると分かるので、トラブルの原因究明にも使えるでしょう。

合鍵が無い場合には、鍵屋に鍵を持参するか、メーカー・管理会社などに相談しましょう。また、出張鍵屋に連絡すれば、現場に駆け付けたスタッフが新しい鍵を作成してくれます。

原因③ 鍵の滑りが悪くなっている

鍵の滑りが悪くなっていると、鍵が奥まで差し込めなくなるケースがあります。

鍵穴の内部には、購入時から潤滑剤が塗られていますが、長年の使用を経てこの潤滑成分が減ることで、滑りが悪くなってしまうのです。

解決方法:鍵用の潤滑スプレーを吹きかける

解決方法:鍵用の潤滑スプレーを吹きかける

潤滑スプレーを吹きかけるのは、鍵の滑りが悪いときの最も単純な解決策です。鍵に対応している潤滑スプレーを、鍵や鍵穴にまんべんなく吹きかけて、全体によく馴染ませてから何度か鍵を差し込んでみましょう。

なお、後述するように、潤滑スプレーの中には鍵に使えない商品もあるので注意が必要です。

解決方法:鉛筆の黒鉛を鍵に塗り付ける

解決方法:鉛筆の黒鉛を鍵に塗り付ける

鍵用の潤滑スプレーがなければ、2Bなどの黒がなるべく濃い鉛筆を用意し、黒鉛を鍵に塗り付けるのも効果的です。黒鉛には金属の滑りを良くする成分があるので、滑りの悪い鍵を鉛筆で軽くなぞりましょう。

黒鉛を付けすぎると、キーケースやポケットなどを汚してしまう恐れがあるので、多く付いた分はティッシュや乾いた布で拭き取るのがオススメです。

【注意】鍵には使えない潤滑スプレーもある

潤滑スプレーにはいくつかの種類がありますが、中には鍵に対応していない商品もあるので注意が必要です。鍵に対応していない潤滑剤は、鍵穴の中でホコリを固め、かえって鍵がささりにくくなる恐れがあります。

速乾性の高いタイプ・中身の成分がパウダー状になっているタイプは、おおむね鍵に対応しています。潤滑スプレーを使用する時には、商品の裏面などにある説明書きをきちんと確認して、鍵に対応しているか調べておきましょう。

原因④ 鍵が劣化したり破損したりしている

鍵が劣化したり破損したりしている

劣化・破損している鍵は、鍵穴の奥まで入らなかったり、差し込んでも回せなかったりすることがあります。

特に、比較的柔らかい真鍮で作られている合鍵は、表面が削れて形が変わりやすいもの。鍵の寿命は10年だと言われているため、10年以上使用している鍵は、知らず知らずのうちに劣化していることがあります。

解決方法:新しい合鍵に交換する

鍵が劣化・破損している場合には、メンテナンスしてもすぐに調子が悪くなったり、ささりにくくなったりすることがあります。トラブルを根本的に解決するためには、違和感に気が付いた段階で、新しい鍵に交換するのがオススメです。

出張鍵屋のスタッフに相談すれば、その場で新しい合鍵を作るほか、鍵穴から鍵を作ってもらうことができます。新しい錠前に交換もできるので、トラブルや予算に応じて出張鍵屋のスタッフに相談してみましょう。

原因⑤ 鍵や鍵穴が凍り付いている

真冬や早朝・雪の多い地域では、鍵や鍵穴が凍り付いた結果、奥まで鍵を差し込めなくなることがあります。特に、物置やガレージ・倉庫など、屋外に設置された鍵に霜が降りるケースが多いようです。

解決方法:氷が解けるまで時間を置く

解決方法:氷が解けるまで時間を置く

もしも時間に余裕があれば、氷が解けるまで時間を置くとよいでしょう。深夜には奥まで差し込めなかった鍵も、日が昇る頃には開けられるようになることがあります。

解決方法:カイロや温かい飲み物を錠前にくっつける

解決方法:カイロや温かい飲み物を錠前にくっつける

すぐに鍵を開けたい時には、鍵や鍵穴を温めるとよいでしょう。素手で温めると凍傷になる危険があるので、カイロや温かい飲み物の入った缶・ペットボトルなどを使うのがオススメです。

【注意】鍵に水をかけて解かすのはサビ付きの原因になる

鍵に水をかけて解かすのはサビ付きの原因になる

凍り付いた鍵や鍵穴を溶かすために、水やお湯を掛けようとする方もいらっしゃいます。しかし、水を掛けると鍵穴の内部が錆び付いて、鍵がさらに差し込みにくくなる恐れがあります。

また、急激な温度差によって鍵が劣化する可能性もあります。水を掛けて解決しようとするのは避けましょう。

原因⑥ 合鍵の形が正しくない

鍵穴に対応した合鍵ではない場合、鍵が奥までささらないのは当然です。また、自作した合鍵で形にズレがあったり、長年使っていて表面が摩耗していたりすると、鍵がささらなくなることがあります。

解決方法:純正キーを使う

錠前とセットで販売されている純正キーを用意して、うまく差し込めるかどうか確認しましょう。

純正キーが差し込めない場合には鍵穴側に問題が、差し込めた場合には鍵側に問題があることが分かります。鍵穴側に問題があると判明した場合には、鍵穴のクリーニングや錠前のメンテナンス・交換が必要です。

また、鍵側に問題があると分かった場合には、今後は純正キーを使うようにするか、純正キーを手本にして合鍵を作成することでトラブルが解決します。

解決方法:合鍵をもう一度作り直す

鍵側に問題があるなら、合鍵をもう一度作ることで鍵が奥まで差し込めるようになります。鍵屋に鍵を持参し、合鍵を作成してもらいましょう。また、出張鍵屋に相談し、合鍵を作り直してもらうこともできます。

合鍵を作る場合には、鍵のメーカー名が刻印されている純正キーから鍵を作ってもらう必要があります。純正キーではなく合鍵などを手本にすると、その鍵がそもそも変形していた場合、どれだけ精巧でも差し込めないことがあるので注意が必要です。

ひんぱんに鍵がささりにくくなる場所と対処法

ここまで、鍵がささらない場合の原因や解決方法を紹介しました。様々な場所で鍵がささらないトラブルが起こり得るものですが、その中でも代表的な箇所をご紹介します。

玄関や勝手口

玄関や勝手口

鍵の使用頻度が高い玄関や勝手口では、多く使われている分、鍵がささらなくなるようなトラブルがよく起こっています。

屋外に面していることから、玄関や勝手口の鍵穴には砂ぼこりが溜まったり、劣化が進みやすかったりするという特性があります。

また、外出時に持ち運ぶ時間が長いことから、鍵が変形するトラブルも多いようです。数か月から半年に一回はメンテナンスを行うほか、鍵を持ち歩く際にはキーケース・ポーチなどを使って、鍵に強い力が加わらないようにしましょう。

金庫

金庫

金庫の鍵は、玄関や勝手口などと比べると小さく設計されていることが多く、鍵穴内部にゴミやホコリが詰まることがあります。頻繁に開け閉めしないこともあり、経年劣化しやすいのも金庫の鍵にトラブルが多い理由です。

定期的に鍵穴のクリーニングを行い、合わせて潤滑スプレーを差しておくようにしましょう。

金庫の鍵は頑丈な構造のものが多いので、鍵がささらなくなった時にこじ開けるのは困難。自分で解決できないと思ったら、鍵屋のスタッフに開錠やメンテナンスを相談しましょう。

物置やシャッター

物置やシャッター

物置やシャッター・倉庫の鍵は、砂ぼこりが詰まりやすい鍵の代表的な存在で、鍵がささらなくなることもしばしばです。必要ない時も鍵を開け閉めして、鍵に異常がないかどうかを定期的に確認するようにしましょう。

また、砂ぼこりが入らないように、鍵穴部分にカバーを設置することも有効です。掃除機やエアダスターを使っても鍵がささらないなら、出張鍵屋に相談してみましょう。

車

車には「ウェーブキー」と呼ばれる物理キーが多く採用されていますが、ドアを開けたり、エンジンを操作したりするときには、イモビライザーキーやスマートキーを使う方が多くなっています。

しかし、遠隔で使えるイモビライザーキーやスマートキーは、電池切れや電波不良によるトラブルが避けられません。ウェーブキーがささらないと、いざという時に鍵の開け閉めやエンジンの始動ができなくなるので要注意です。

鍵のメンテナンスはディーラーや自動車整備会社で相談できるほか、出張鍵屋のスタッフに相談することも可能です。

自転車

自転車

自転車の鍵穴には砂ぼこりが溜まりやすいだけでなく、鍵穴に付着した雨水が錆びる原因にもなります。さらに、自転車の鍵は小さいため、折れたり欠けたり曲がったりすることも少なくありません。

鍵の劣化を抑えるためには、雨風にさらされないガレージや駐輪場で自転車を管理するのが理想的です。また、施錠したあとは鍵をポケットに入れず、ポーチやキーケースに入れて保管することで、鍵が受けるダメージを減らすことができます。

ロッカー

ロッカー

オフィスや更衣室・脱衣所に設置されているロッカーの鍵や、コインロッカーの鍵がささらないというトラブルも多く発生しています。ロッカーの鍵は、不特定多数の人が毎日ひんぱんに開け閉めするため、劣化が早く進みがちです。

鍵がささらなくなった時は、鍵の紛失時に備えて管理しているマスターキーを使っても開けられないか試してみましょう。マスターキーでも開かない場合にはロッカー側に、開く場合には鍵側に問題があります。

ロッカー側に原因があるなら、鍵穴を掃除機や潤滑剤でクリーニングしてみて、変化がない確認するのがオススメ。鍵側に原因があるのなら、鍵が変形・破損していないかを確認しましょう。自力で解決することができなかったら、ロッカーのメーカーに問い合わせるか、鍵屋のスタッフに出張してもらうのが賢明です。

鍵がささらないトラブルを自分で解決できない時の対処法

ここまで、鍵がささらない原因・場所別の対処法についてご紹介しました。ここでご紹介した方法でもトラブルが解決しない場合には、どのように対処すればよいでしょうか?

出張鍵屋に相談すれば、鍵の修理やメンテナンスができる

スピーディーにトラブルを解決したいなら、レスキューインフォへご相談ください。連絡があったらすぐに対応、ささらなくなった鍵の修理やメンテナンスを実施してくれます。

鍵の製造元やハウスメーカー・自動車の場合にはディーラーに相談する手もありますが、営業時間が短いほか、対応してもらうまでに日数を要するのが通常。出張鍵屋の中には、24時間営業している会社もあるので、深夜に鍵がささらなくなった時にも安心です。

鍵がささらない原因が分からない時にも対応してくれる

鍵がささらなくなった場合にレスキューインフォへ相談すれば、原因が分からなくてもトラブルを解決してもらうことができます。鍵屋のスタッフは鍵のプロフェッショナルなので、豊富な知識と経験を生かして作業に当たってもらえるでしょう。

鍵がささらない時にやってはいけない対処法とは?

最後に、鍵がささらなくなった時のNG行為についてご紹介します。慌てて解決しようとしていると選びそうな対処法ですが、いずれも鍵を壊す恐れがあるため注意しましょう。

針金や爪楊枝を鍵穴に差し込む

鍵がささらない原因が、鍵穴の内部に詰まった砂やホコリなどのゴミだった場合に、針金や爪楊枝を差し込んでゴミを掻き出そうとする方がいらっしゃいます。

しかし、鍵以外のものを鍵穴に差し込む行為は避けた方が賢明です。ゴミを鍵穴の奥に押し込んでしまったり、針金や爪楊枝が鍵穴の中で折れて取り出せなくなったりする恐れがあるからです。

鍵穴に水を注ぐ

多くの鍵には錆び対策が施されていますが、それでも鍵穴へ故意に水を注ぐことは錆び付きの原因になります。鍵穴の中を洗ったり、氷を溶かしたりするために水を掛けたい気持ちは分かりますが、水を注ぐ行為はやめましょう。その代わりに、鍵穴専用のスプレー剤を使用することがオススメです。

鍵穴用ではない潤滑剤を使う

鍵穴は非常にデリケートで、高い湿度の環境が弱点。そのため、水分を多く含んだ潤滑スプレーを使うと、鍵穴の内部でゴミと結びつき、固まってしまう恐れがあります。

鍵に潤滑スプレーを使用するときには、速乾性が高い商品か、成分がパウダー状になっている商品を選ぶのが重要です。商品の説明欄を確認すれば、鍵に使っても問題ないかどうかが分かるため、使用前にパッケージをきちんとチェックしておきましょう。

鍵がささらない時は、レスキューインフォにご相談ください

鍵がささらなくなった場合にはご自身で解決できるケースもありますが、難しい場合には鍵屋のスタッフに相談するのが確実でスピーディー。

レスキューインフォでは、鍵がささらないトラブルの解決にも24時間対応しております。お困りの際にはいつでもお電話ください!

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