2023/7/12 12:00

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トイレのドアが開かない・閉じ込められた時の対処法

トイレのドアが開かない・閉じ込められた時の対処法

「トイレのドアが開かなくなって困った!」という経験はありませんか?

プライベート空間であるトイレには鍵が設置されていますが、何らかの理由でトイレの外側から鍵が開かないと、中に入れず大変な思いをすることになります。また、トイレは狭く密室なので、内側に閉じ込められるとパニックになりかねません。

本ページでは、トイレのドアが開かなくなった時に外側・内側から鍵を開ける方法について、あらゆる面から解説しています。さらに、トイレのドアが開かなくなる原因や、トラブルを予防するための対策もご紹介しますので、万が一のトラブルから身を守れるようにしましょう。

トイレのドアを内側から開ける方法

「トイレの中に閉じ込められた!」「閉めた鍵が内側から開けられなくなった・・・」「すぐにでもドアを開けたい」こんなときの対処法についてご紹介します。

①ドアの隙間にトイレットペーパーの芯やカードを差し込んで開ける

ドアの隙間にトイレットペーパーの芯やカードを差し込んで開ける

トイレのドアの多くは、施錠するとハンドルが固定されて動かせなくなります。しかし、ドア側面に飛び出している「ラッチボルト」という部品は動かせるので、この部分を直に操作するとドアが開きます。

用意するのは、ドアの隙間に差し込める薄いものです。テレホンカードや名刺・トイレットペーパーの芯を広げた物でも代用できるでしょう。これらをドアの隙間から差し込んでラッチボルトを動かせれば、閉まっているドアを開けることができます。

カードなど薄いものをドアの隙間から差し込み、ラッチボルトを操作していきます。なお、ラッチボルトはドアノブと平行の位置にあるため、ドアノブのすぐ横の隙間から差し込んでいくのがポイントです。

数センチほど差し込んだ時に、何かに当たるような手応えを感じたら、そのときはラッチボルトに触れている証拠です。そのままゆっくりとカードを押し込んでいくと、ラッチボルトが押し込まれ、ドアが開くようになります。

②ヘアピンなどの細いものでラッチを操作して開ける

ヘアピンなどの細いものでラッチを操作して開ける

上で紹介した①の方法は、ヘアピンやクリップのような細長い金具でも行うことができます。トイレットペーパーの芯が取り出せず、薄いカード状のものが手元にない場合には、細長い工具で代用しましょう。

作業は先ほどと同様で、ドアの隙間から金具を差し込み、ラッチボルトを押し込んでいきます。ドアの隙間に金具を差し込み、ドアを外に向けて軽く押しながらも、金具はラッチが収納される方向へ動かすのがコツです。

③ドアの外の障害物を動かして開ける

ドアの外の障害物を動かして開ける

わずかでもドアが開けられた場合には、ドアや鍵の故障ではなく、トイレの外にある何かが邪魔になっている可能性があります。倒れた家具や置いていた荷物など、あらゆる障害物が考えられます。

ドアの隙間から腕を出して、荷物を動かせないか試してみましょう。掃除用のブラシやスリッパ・消臭剤なども使える可能性があります。少しずつ障害物が動かせれば、脱出できる確率が徐々に高まります。

④家族や友人・近所の人の助けを呼ぶ

自分でドアを開けることが難しそうであれば、外にいる家族や友人・近所の人などの力を借りましょう。近くにいる知人に連絡を取ったり、SNSで自分の状況を伝えたりする必要があります。

また、もしもトイレの周辺に通行人がいれば、見知らぬ誰かに事情を伝えることもできます。親切な人に相談できれば、トラブル解決のために協力してくれる可能性があります。

⑤ドアや鍵を破壊して開ける

ドアや鍵を破壊して開ける

どうやってもトイレのドアが開けられない場合には、ドアや鍵を壊して開けるという選択肢もあります。ドアを簡単に壊すことはできませんし、壊した場合には修理費用を請求される場合もありますが、背に腹は代えられないでしょう。

また、素手でトイレのドアを壊すのが難しい場合には、トイレ内にある道具を使うのがオススメ。トイレのタンクのフタを取り外してドアや鍵をぶつけることで、ドアが開けられないか試してみます。くれぐれもケガには注意して作業しましょう。

⑥緊急時にはレスキュー隊に連絡する

トイレ内は密室なので、長く閉じ込められていると体調が悪くなったり、熱中症になったりする危険性があります。意識を失うと生命に関わるので、このような緊急事態には119番へ電話し、消防隊や救急隊へ助けを求めましょう。万が一の事態に備えて、トイレに入る時には、スマートフォンなどの連絡ツールを携帯することが大切です。

⑦鍵屋のスタッフに相談する

レスキューインフォへ相談すれば、トイレのドアの鍵開けに出張してもらうことができます。鍵のプロフェッショナルに鍵を開けてもらえるので、生命に関わるような緊急時でなければ、出張鍵屋に相談するのが賢明です。

また、やむを得ず鍵を破壊して開錠した場合にも、鍵屋のスタッフなら鍵の交換作業を実施してくれる場合があります。壊れた鍵やドアノブをその場で直してくれるので、短時間でトラブルを解決したい方にもオススメです。

トイレのドアが開かない時に外側から鍵を開ける方法

ここからは、トイレのドアが外側から開かないケースの対処法についてご紹介します。外側からトイレの鍵を開けるには、どんな手段があるでしょうか?

①表示錠の場合、コインやカードを使って鍵を開ける

表示錠の場合、コインやカードを使って鍵を開ける

施錠されているか否かが一目で分かる「表示錠」は、トイレにも多く使われています。この表示錠の中には、ドアの外側に1センチほどの小さな溝が彫られていることがありますが、溝をうまく使うと外から鍵を開け閉めできます。

用意するものはコインです。なるべく薄いコインの方が使いやすいですが、手元にない場合にはカードや定規・クリップなどの固いものを用意しましょう。溝にあてがうようにコインを差し込み、そのままひねると開錠することができます。

②針金やハンガーでラッチを操作して開ける

針金やハンガーでラッチを操作して開ける

コインで表示錠が開けられない時にも、ドアの側面の「ラッチ」という部品を動かせば、ドアを開けられる場合があります。ドアの隙間に針金やハンガーを差し込み、ラッチを動かせないか試してみましょう。

一般的なラッチは、トイレの外側方向から押しても動かせない構造になっています。そのため、針金やハンガーなどをU字型に加工し、トイレの内側からラッチをひっかけるようにしながら手前に引くのがコツです。

③ドアや鍵を破壊して開ける

ドアや鍵を破壊して開ける

コインや針金・ハンガーを使った方法でも開けられない場合には、ドアや鍵を破壊して開けるという選択肢もあります。ドアノブ部分をドライバーで外したり、ドアの隙間にバールを差し込んでこじ開けたりする方法が考えられます。

しかし、ドアや鍵の修理費用が高額になりかねないので、破壊して開錠すべきかどうかについては冷静に判断する必要があります。中にいる人を急いで救出する場合でなければ、鍵屋に相談する方が確実にドアを開けることができるでしょう。また、ドアや鍵を破壊する際には、自分や中にいる人が怪我をしないように、細心の注意を払うことが重要です。

④緊急時にはレスキュー隊に連絡する

「トイレの中にいる家族から応答が無い!」など、急いで鍵を開ける必要がある場合には、すぐに119番へ電話して消防隊や救急隊へ助けを求めましょう。狭いトイレで意識を失ってしまうと、頭部を打っている可能性・熱中症になる危険性も否定できません。

しかし、この対応はあくまでも生命に関わる緊急事態のときに限ります。中の人の無事が確認できているか、そもそもトイレの中に誰もいない様子ならば、鍵屋のスタッフに相談して鍵開けに来てもらうようにしましょう。

⑤鍵屋のスタッフに相談する

鍵屋のスタッフに事情を説明すれば、トイレの鍵開けをするために駆け付けてくれるので安心です。また、トラブルの原因によってはドアノブの交換・鍵の取り換え作業が必要となりますが、その作業も現場で依頼できるのが鍵屋に相談するメリットです。無事にドアが開けられた後で、必要に応じて鍵・ドアノブの交換を打診してみましょう。

トイレのドアが開かなくなった実際のトラブル例

ここからは、実際にトイレのドアが開かなくなった2つの過去の事例をご紹介します。どちらも身近で起こり得る「明日は我が身」のこと。これらの事例から、学びを深めておきましょう。

病院のトイレで患者が意識を失い、鍵開け後に救急室へ搬送されたケース

とある病院のトイレ内で、入院している患者が意識を失うことがありました。

見回り中の職員がトイレの個室内からのうめき声を聞き、ドアを開けようと試みましたが、外から開けられないタイプの鍵だったため悪戦苦闘。最終的には、他の職員が持ってきた脚立を使用してトイレの上からよじ登り、中から鍵を開けることで、無事患者の救出に成功しました。

この鍵を開けるためには専用の工具が必要でしたが、その工具の場所を知っていたのは一部のスタッフだけだったため、今回のように救出に時間が掛かってしまったとのこと。

病院ではこの出来事を受けて、患者が入る可能性のあるトイレの個室の鍵は、コインで開錠できるタイプのものに交換しました。

トイレの外の荷物が倒れ、1人暮らしの女性が8日間も閉じ込められたケース

都内某所のマンションの上層階に一人で暮らしていた女性は、自宅のトイレに入った際、外に置いてあった段ボールがドア側に倒れ、閉じ込められてしまいました。段ボールはトイレの外で引っかかり、女性の力では動かすことができなかったそうです。

女性は不運にも連絡手段を持っておらず、トイレの水・お清め用に置いてあった塩などで空腹をしのぎました。そして、連絡がないことを不審に思った女性の母からの通報があり、8日目にしてようやく警察官が女性を救助しました。幸いにも命に別条はなかったそうです。

トイレのドアが開かない時の理由と原因

トイレのドアが開かなくなる理由は一体何でしょうか?

様々な理由が考えられますが、主な原因は以下4点のいずれかであることが多いようです。

施錠した状態でドアを閉めてしまったから

一部の公衆トイレ等を除き、トイレのドアの多くは、施錠状態で開いているドアを閉めることが可能です。そのため、中に人がいない状態でも、鍵を閉めることが可能となります。

このとき、表示錠であればコインを使って鍵を開けることができます。しかし、そうでない場合にはトイレ内が密室となり、鍵を開けるのが困難となるでしょう。

経年劣化により、鍵やドアノブが壊れてしまったから

経年劣化により、鍵やドアノブが壊れてしまったから

次に、トイレのドアが劣化し、鍵やドアノブが壊れてしまったことも原因に挙げられます。鍵が壊れることによって開錠・施錠操作ができなくなったり、ドアノブが空転したりする恐れがあります。長く使用しているとトラブルに気が付きにくいため、ほんの少しでも使用時に違和感があったら、早目に修理・交換を依頼するのが肝心です。

住宅のゆがみにより、建付けが悪くなったから

トイレのドアが開かなくなる原因として、住宅全体にゆがみが生じている可能性もあります。

今までは滑らかに動いていたドアも建付けが悪くなると、引っ掛かり・きしみなどを生じさせかねません。多くのドアは、ドライバー等で微調整することで、これらの違和感を解消することができます。鍵やドアの調子が悪くなった時に、合わせて鍵屋に相談するのがオススメです。

ドア付近に置いている荷物が倒れ、ドアの動きを妨げているから

ドア付近に置いている荷物が倒れ、ドアの動きを妨げているから

上で紹介した2つ目の事例のように、ドア付近に置いてある荷物が倒れてくるケースも少なくありません。ドアを閉めた時の衝撃のほか、地震などの災害もその原因になり得るものです。

トイレのドアが開かなくなるのを予防するには?

厄介なトイレのドアの故障トラブル。最後に、トイレのドアが開かなくなる事態を未然に防ぐための対策をご紹介します。

定期的に鍵・ドアノブの点検をしておく

定期的に鍵・ドアノブの点検をしておく

鍵やドアノブを長く使用していると、いつか故障してしまうのは当然のこと。鍵の耐用年数は一般的に10年程度と言われ、ドアノブも同じくらい使用すると故障・破損する恐れがあるとされています。

定期的に点検して問題がないかをチェックし、もしも違和感があるようなら早めに修理するのが大切です。まだ壊れていない鍵やドアノブを修理するのは面倒ですが、トイレのドアが開かなくなってからでは遅いため、早期の対応が肝心です。

ドアの近くに大きな荷物・家具などを置かない

トイレのドアの付近に大きな荷物を置いておくと、倒れてきてつっぱり棒のようになる恐れがあります。同居している家族がしばらく帰宅しなかったり、一人暮らししていたりすると、救助が遅れて大変危険です。

このようなトラブルを防ぐため、トイレのドア付近には荷物を置かないことが賢明です。立て掛けている段ボールやシューズボックスなどの棚があれば、倒れてきてもドアをふさがない場所に移動しておきましょう。

外からも開けられる表示錠に取り換える

外からも開けられる表示錠に取り換える

トイレのドアの鍵を、外からも開けられる表示錠に取り換えておくと安心です。中で人が意識を失った時はすぐに救助することができるため、多くの住宅のトイレで表示錠が採用されています。

また、表示錠は開錠・施錠のどちらの状態か一目で分かるため、日常生活においても非常に便利です。出張鍵屋に相談すれば、商品選びから交換作業までサポートしてもらえます。

トイレのドアや鍵のメンテナンスも、レスキューインフォにご相談ください

トイレの鍵が開かなくなると、大変な事態を招くことがよくお分かりいただけたかと思います。このような事態を防ぐために、レスキューインフォではトイレの鍵やドアのメンテナンスを実施しています。

もちろん、開かなくなったトイレの鍵をスピーディーに開錠したり、誰でも開けやすい表示錠に交換したりするご依頼も、24時間体制でいつでも承っております。

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