ドアクローザーとは?仕組みや調整方法・よくあるトラブルと修理費用を紹介
ドアの安全性や利便性を高める上で大切なドアクローザー
ドアの上部にある装置が「ドアクローザー」です。「ドアクローザ」や「ドアチェック」とも呼ばれるドアクローザーには、開けた扉を自動的に閉める機能や閉まるスピードを調整する機能があります。
本ページでは、ドアクローザーの仕組み・便利な機能のほか、起こりやすいトラブルとその解決方法や調整方法をご紹介します。
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ドアクローザーってどんな装置?役割や仕組みを解説
そもそも、ドアクローザーとはどんな装置なのでしょうか?
ドアクローザーの持つ役割のほか、その仕組みについても合わせて解説します。
自動的にドアを閉める役割を果たすドアクローザー
ドアクローザーを取り付けることで、ドアが開きっぱなしにならず常時閉めておけるためセキュリティ、プライバシーが向上します。また最近ではドアが閉まる速度を調整できるドアクローザーも人気です。
ドアクローザーは室内側のドア上部に設置されている
ドアクローザーは一般的に室内側のドア上部に設置されていますが、視線よりも上部のため目立つことはありません。最近はデザイン性を重視したドアクローザーも設置されています。
ドアクローザーは油の粘性を利用してドアの開閉スピードをコントロールする
一般的なドアクローザーは電池などの動力を搭載しない代わりに、バネとオイルダンパーで開閉スピードをコントロールしています。
バネの反発力と油の粘り気を減速装置(ダンパー)に応用することでドアの動きをスローにしてくれます。
ドアクローザーの便利な機能
ここまで、ドアクローザーの基礎的な役割や仕組みを解説しました。
日進月歩の進化を続けているドアクローザーは、現在さまざまな機能を持った商品が販売されています。そこで次に、ドアクローザーの便利な機能について解説します。
ドアクローザーには2段階の速度を設定できる「速度調整機能」がある
ドアクローザーの速度調整機能とは、ドアが閉まる速さを調整できる機能です。
例えばドアが全開から30度くらいまでは早く閉まるよう設定し、残り30度はゆっくり閉まるよう設定できます。こうすることでドアを強く締めてもケガをする心配はありません。
ドアクローザーには一定の角度でドアを開けたままにできる「ストップ機能」がある
一定の角度までドアが開くと、そこでドアの幅をストップしてくれる機能がドアクローザーにあります。
この機能が大きな荷物を運ぶ時や、車いすの方が往来するドアにあるとぶつかることなく安全に通行できます。
ドアクローザーにはドアの閉め忘れを予防する「ラッチング機能」がある
通常、ドアを完全に閉めるには最後まで押す必要がありますが、そこを自動で閉めてくれるラッチング機能というものがドアクローザーにあります。
ドアの閉め忘れが発生しないので確実にドアを閉めたい方にオススメです。
ドアクローザーには強風でドアが急に開くのを防ぐ「バックチェック機能」がある
風の強い場所では、ドアが急に強く開くことがあります。
ドアクローザーのバックチェック機能はドアが開くスピードを一定に抑え、開ける時の安全を守ります。
ドアクローザーに関するトラブル
ここまで、ドアクローザーの便利な機能を解説しました。
陰ながら重要な機能を持つドアクローザーなので、故障すると厄介なのは当然のこと。そこで次のページでは、ドアクローザーに関するトラブルの例をご紹介します。
ドアクローザーが故障するとドアが勢いよく閉まる
ドアクローザーが機能を失うと、ドアが勢いよく閉まり指を挟む危険があります。
ドアは意外と重たいため指を挟むと切断する恐れもあるのでドアクローザーが故障した時はすぐに対処しましょう。
ドアクローザーが故障するとドアが閉まらない・途中で止まる
反対に、ドアクローザーの故障でドアが閉まらなくなる恐れもあります。
閉まらないドアは施錠できず不便です。無理やりドアを閉めるとドアクローザーの部品が外れたり、油が漏れだす恐れがあります。
ドアクローザーから異音がする
ドアの上部から変な音がするという場合、多くは調子の悪いドアクローザーが原因です。
ドアクローザーの異音は潤滑スプレーを差せば解消できますが、またすぐ異音が発生する場合はドアクローザー自体が故障する前兆です。
ドアクローザーから油が漏れている
ドアクローザーの劣化が進行すると、内部の油が漏れだしドアや床にシミを作ります。
ドアクローザーの油が漏れた場合、油を注ぎ直したり修理をすることが原則不可能なので新しいものに交換しましょう。
自分でドアクローザーを調整する方法
ドアクローザーの調子が悪い時には、自分で調整できる場合があります。
ここでは代表的なメーカーのドアクローザーについて、ドアの閉まる速さを調整する方法をご紹介します。
①ドアクローザーのメーカー・型番を調べる
まずドアクローザーの本体に書かれているメーカー・型番を確認します。
わかりにくい場所に記載されていることもあるので、見つからない場合は設置時の引き渡し書類を確認しましょう。
②ドアクローザーに対応している工具を用意する
ドアクローザーの型番が分かったら、取扱説明書を見て調整方法を確認します。一般的なドアクローザーはドライバーでネジを回すだけです。しかし、一部のドアクローザーには専用形状のスパナが必須になります。
③ドアクローザーの速度調整弁のネジを工具で回す
工具を用意したら、速度調整弁のネジを回していきましょう。ネジを右に回すと速度が遅くなり、左に回すと早くなるのが一般的なドアクローザーです。ドアが速く閉まる場合は右に回すのが正解です。二段階に速度を設定できるドアクローザーは2本のネジで対応しているので説明書を読み、回すネジを確認しましょう。
④ドアが閉まるスピードをチェックする
速度調整弁のネジを回したら、ドアが閉まるスピードをチェックします。微調整を繰り返して理想的なドアの開閉速度にしましょう。
【注意】ドアクローザーの速度調整弁のネジを緩めすぎると油漏れの危険がある
調整弁のネジを緩めすぎると、ネジが抜け落ちることがあります。それだけでなく緩めすぎたことが油漏れの原因になる事もあるためネジを緩める際は慎重にドアの動きを確認しましょう。
自分でドアクローザーの調整ができないときには?
ここまで、ドアクローザーの調整方法をご紹介しました。ドアクローザーは構造が分かりにくいこともあり、自分では調整が難しいケースもあるようです。
調整がうまくいかない例や、その場合の対処法を解説します。
油が漏れ出したらドアクローザーの交換が必要
ドアクローザーの油は簡単には漏れないよう製造されていますが、数十年近く使ったり劣化しやすい環境だと漏れだすケースもあります。接着剤などで補修してもドアクローザーは内部の油が減ると機能が低下するため、新しいドアクローザーに交換しましょう。
専用のスパナが無いと調整できないドアクローザーもある
ドアクローザーの中には専用のスパナが必要なものがあります。手元にそのスパナがない場合はネジを回すことが出来ないため、専用のスパナをもっている業者に依頼しましょう。業者の窓口でドアクローザーのメーカーや型番を伝えて調整できるか確認します。
ドアクローザーに対応している出張鍵屋に相談するのがオススメ
出張鍵屋は、鍵の修理や交換のために現場へ駆けつけます。ドアクローザーのトラブルに対応している業者なら調整や交換のために出張してくれます。
なお、レスキューインフォでもドアクローザーの調整・交換作業を実施中。ドアクローザーの調子が悪い、油が漏れているという場合は24時間いつでもフリーダイヤルでご相談ください。
ドアクローザーの修理費用をメーカー別に解説
ドアクローザーの修理の時に気になるのが費用面ではないでしょうか?
そこで最後に、修理にかかる費用をメーカー別に解説します。あらかじめ費用を想定しておくことで、安心して作業を依頼しましょう。
RYOBIのドアクローザー
広島県に主な拠点を置くRYOBI(リョービ)は質の高いドアクローザーやデザイン性に優れたドアクローザーを販売しています。
スタンダードから高性能なアイテムまで商品の幅が広いため、修理を相談する際は見積もりを出してもらいましょう。
NEW STAR(日本ドアーチエック製造)のドアクローザー
国内初のドアクローザーの製造を行ったのが、日本ドアーチェック製造です。
歴史の長い同社の製品は廃盤品も少なくないため修理が難しく、互換性のある商品に交換する必要があるので、業者に相談しましょう。
NHNのドアクローザー
経営不振で2009年に解散したダイハツディーゼルNHNのドアクローザーは、今でも使用されている住宅やビルは点在しています。
新しいドアクローザーに交換をしておくと安心ですのでどのような型番の商品に 互換性があるか業者に確認するのがオススメです。
MIWAのドアクローザー
錠前メーカーであるMIWAもドアクローザーの製造に携わっていました。
現在は撤退しているため、ドアクローザーの交換にどの商品を取り付けられるか業者に提案してもらいましょう。
日東工器のドアクローザー
日東工器のドアクローザーは外観を重視する現場に多く採用されています。商品によって修理費用も異なるため、まずは業者に見積もりを出してもらいましょう。
大鳥機工のドアクローザー
大島機工は様々なドアに対応したドアクローザーを販売しています。
メンテナンスや微調整には専門知識が求められるため、困ったら業者に相談すると安心です。
東京萬のドアクローザー
海外製のドアクローザーを輸入している東京萬では、ここでしか出会えないドアクローザーも少なくありません。
海外製のドアクローザーは説明書がないので一層技術や経験が必要です。困ったらメーカーや状況を業者に伝えて対応してもらいましょう。
ゴールドマンのドアクローザー
日本にはまだない世界の逸品を取り扱っているゴールドマンは、アメリカ製のドアクローザーを輸入しています。
外国のドアクローザーは調整に柔軟に対応する必要があるので作業経験豊富な業者に依頼しましょう。
ドルマカバジャパンのドアクローザー
デザイン性の高いドアクローザーを販売しているドルマカバジャパンは速度調整ネジが露出していないことも。
無理に力を加えると破損する恐れがあるので、まずは業者に見積もりを出してもらいましょう。
修理や交換が一筋縄ではいかないドアクローザー。
「ギシギシときしむような音がする・・・」「油のような液体が上から垂れてきている!」など、さまざまな内容のトラブルが考えられますが、どんな事態も発生すると厄介なものです。
レスキューインフォでは、ドアクローザーの修理・交換のご相談も承っております。腕利きのスタッフが、全国各地に24時間体制で出張しておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。
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